夏の大三角形

 

手をのばせば届きそうに

輝いていたね僕たちの夢

桟橋のテトラに寝転んで

いつまでも夜に抱かれた

 

灼けたオイルの匂いと潮風  

胸いっぱいすいこんだね   

バイク走らせここにきたのは   

めぐりゆく夏の日が   

恋しかったせい   

ときおり過ぎるヘッドライトが   

照らした君の横顔

 

 

遠い岬とつづく海岸

沖をゆく船はスローモーション

幻だと知っていても

いま君に あ・い・た・い

 

濡れた素肌にしぐれる午後  

まぶたのおくで映しだす   

君が遠く去ってしまっても   

めぐりくる夏の日を   

愛しく想う   

手をのばせば細い肩   

いまでもそこにあるようで

 

空いっぱいに瞬きはじめた

さみしさうたう星座群

君が遠く去ってしまっても

めぐりくる夏の日を

愛しく想う

手をのばせば細い肩

いまでもそこにあるようで