ごーるでん・かっぷ                                

 

春風は山手をすべり

僕の胸に甘く香るよ

長い髪の少女の君を

わすれない いつまでも いつまでも

 

花びらの舞う坂道を

君のスカートが揺れる

長いまつげと首飾り

わすれない いつまでも いつまでも

 

ゴールデン・カップに誘われて

僕は君に見つめられ

ゴールデン・カップに魅せられて

僕は君にくちづける

 

 

世界中の愛の唄が

この埠頭に運ばれて

長い髪を振りみだしては

踊ったね いつまでも いつまでも

 

本牧は夢見通り

バスを待つベンチにひとり

懐かしい寂しさだけが

通りゆく この胸を 通りゆく

 

ゴールデン・カップに誘われて

僕は君に見つめられ

ゴールデン・カップに魅せられて

僕は君にくちづける

 

 

 

春の雪                               

 

四月 降り積もった雪に

桜は枝をしならせて

 

月照かりと静寂に

そっと息をひそめている

 

思い出すの  あふれだしそうな

涙を じっとこらえた日々

 

膨らんだ薄紅の蕾は

あの頃のわたしのようで

 

 

そよ風に雪どけるように

寂しさも薄れてゆく

 

めぐる季節と太陽に

新しい恋にも出会うでしょう

 

忘れないでねって 

わたしのわがまま あの人へ

そっと届けてほしい

 

春の日は薄紅の花びら

心に染めていたいの